BMW DPFの再生とは?

前回BMWのディーゼルエンジン車に長く乗るコツをご紹介させて頂きましたが、そもそも巷でもよく耳にするDPFって何?

と疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか?

今回はBMWのDPFについて少し詳しく書いてみたいと思います。

なぜちょい乗りが良くないのかよく分かると思います。

ディーゼルエンジンの排気ガスはNOx(窒素酸化物)とPM(燃えカス等の煤)が発生します。

結論から申し上げますとNOxはEGR(排気ガス再循環装置)にて排気ガスを燃焼室にもう一度再循環をさせることで燃焼温度を下げることで低減させることが出来ます。

ただここで問題になるのがNOxを下げるとPMが発生することです。

そのでこのPMを取り除くのがDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)の役割です。

このDPFにてキャッチされたPMは一定以上蓄積すると俗にいう「再生」と言う機能が作動し貯まったカーボンを焼き切ります。

この「再生」をBMWのディーゼルエンジンはコンピューターによって自動的にしています。

ですがこの再生は作動するのに条件が4つあります。

①DPF内に一定数以上煤が貯まったら

②排気ガス温度が240度以上。アイドリングなど低回転域では意外と行きにくいです。

③エンジン水温が75度以上。これも熱交換率がいいディーゼルエンジンはなかなか上がりにくいですが、BMWはエンジンの熱コントロール技術が優れていますのでディーゼルの中でもいい方です。

④燃料残量が10リッター以上。再生中は燃料を燃焼後にもう一度噴射して燃焼温度を上げますので通常より多く燃料を使うためです。

この4つが作動条件ですが、なかなか10分20分の距離じゃ蓄積していても再生はおろか、条件にもはまらなかったりします。

なので週に一度はぶん回してください。と良くネットで書いているのはこの為です。

この4つの条件を見ているとDPFの再生が頻繁に行われるとパワーダウンの他に燃費の悪化にも繋がることが分かります。

でもディーゼルエンジンってややこしい!って思わないでください(*_*)

近年のディーゼルエンジンはエンジン自体は頑丈ですが周りの補器類が超精密機械で少しデリケートなのです。ポイントを絞ってメンテナンスと乗り方さえ注意すればとても長く付き合えるお車です☆

次回は実際に車にテスターを繋ぎながらこのDPFの再生条件を見てみたいと思います(^^)

 

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