こんにちは、
今日は先日のバルブトロニックの話でインテークバルブの開く量+カムシャフトの制御の組み合わせと言うお話をしましたが
その中のカムシャフト制御について簡単に書きたいと思います。
カムシャフトは燃焼室内に混合気を取り込んだり排気ガスを排出したりするバルブを開閉する役割があります。
このバルブの開閉タイミングは必ず決まった位置で開け閉めしないとエンジンが壊れてしまいます。
吸気側から奥の方に見えるのがインテークバルブです
バルブ/ステムシール/バルブスプリング
バルブ単体
エンジン内部から、青丸がある列が吸気用バルブ
赤丸が排気用バルブ
左の写真の上にカムシャフトが乗ります
ですがエンジンの運転状態によっては決まった位置から早く開けたり遅く開けたり逆に速く締めたり遅く締めたりした方がパフォーマンスが上がります。
このシステムをBMWではVANOSと言います。
これをすると下記のようなメリットがあります。
・出力の増大
・燃費向上
・排気ガスの有害物質低減
・触媒/ラムダセンサーの早期加熱
・バルブトロニックの負荷制御
①インテークバルブを制御することで質のいい空気を取り込める
②エキゾーストバルブを制御することで排気ガスを高速状態で排気し新しい吸入空気を勢いよく吸い込める(慣性過給)
③ある条件下で排気バルブを早く閉じ排気ガスを燃焼室内に残し燃焼温度を下げることにより有害物質(Nox)の低減
④冷間始動後に排気バルブを早く開くことにより触媒を早くに加熱
と簡単に書くと具体的にこのような効能があります。
先日の早く暖める必要がある部品に関しては④が機能します。
これらの制御によりエンジン出力は向上し燃費も改善、有害物質の低減に繋がります。
以上がカムシャフト制御によるバルブ開閉タイミング調整による効果になります。
次はこの辺りの制御をしているアクチュエーターやセンサー類をご紹介出来たらと思います(^^)
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