ポンピングロス(N20エンジン)

こんにちは

本日は先日からブログで度々出てくるポンピングロスについて書きたいと思います(^^)

ポンピングロスと言うのは

燃焼室内に入りたい混合気が

燃焼室内(空気を吸いこみたい)とは反対のインテークマニホールド側に吸い戻される力の事を言います。

これはスロットルバルブの開度が少なければ少ないほどインテークマニホールド内の負圧(空気を吸う力)が強くなるためポンピングロスも大きくなります。

すなわち燃焼室とインテークマニホールドが空気の取り合いをしてしまいます。

下記のエンジンを使って見ていきたいと思います。

赤丸→スロットル

青丸→インテークマニホールド

水色矢印→吸入空気です

赤色矢印→インテークマニホールド内が負圧になると引っ張られる力

左がスロットルバルブで右がインテークマニホールド

インテークマニホールの上の穴ですが、この上にエンジンコンピューターが載ります。冷たい吸入空気でエンジンコンピューターを冷却します

bmwではスロットルバルブは緊急時と冷間時以外は基本的には全開状態になっています。

スロットルバルブが全開によりポンピングロスを低減しております。

ポンピングロスはエンジン全体のロスからすると5%にも満たないロスですが

試しにバルブトロニックを動かない状態にしてスロットル制御にするとレスポンスもそうですが加速も遅くなることが体感出来ます。

低回転から高回転まで気持ちがいいのはメーカーの努力のおかげでしょうか。

次は今回のエンジンを使ってバルブトロニックの動きをもう少し見ていきたいと思います(^^)