いつもご利用をありがとうございます。
今日はエンジンオイルについてBMWの特許システム“バルブトロニック”を絡めた形で書こうと思います。
先日F82 M4のヘッドカバー交換の際に内部にあるバルブトロニックサーボモーターを予防的に交換させて頂くことがあったのですが、ヘッドカバーを開けてみると、バルブトロニックサーボモーターの駆動先であるエキセントリックシャフトのウォームギアが摩耗していました。

ヘッドカバーを開けたところです。

これがエキセントリックシャフトのウォームギアです。

このピックでさしている部分がくぼんでいます。
このくぼみによって元々付いていたモーターでは問題無く作動するのですが、新しいモーターだと動きが渋いです。
手で動かしても怪しかったのですが、組付けると余計にダメです。
※夜のナチュラルHI状態で爆音ですみません。
純正新品モーターが原因と思って替えてみましたが全く同じなので、交換しないorモーターとエキセントリックシャフトの両方を交換と言う2択に至りました。
ご相談の結果両方交換でご依頼頂きました。
それにしてもなぜこうなっちゃうのか、、
複雑な機構だから。と言うよりオイルメンテナンスが特に重要だと思います。
最近は低燃費だけが独り歩きして、オイル粘度がどんどん下がって行っています。
油膜、耐圧性と言う観点から見ると粘度は硬ければ硬い方が有利になります。
0w-30と5w-30の燃費面で行くと2~3%燃費が良くなると言われていますが、それを優先してエンジンが壊れちゃうと何がエコか分からなくなっちゃいます。
更に言うと粘度よりもベースオイルのスペック、HTHS、流動性などを見てあげるとエンジンにとっては凄くいいです。
特にガソリンエンジンではディーゼル兼用のオイルでは無く、ガソリン用の規格でもあるA3/B4規格を入れてあげる方がいいです。
このベースオイルはグループ1~4まであるのですが、その中の最上位はグループ4です。
このグループ4はPAOともいわれますが、グループ3とは違って全く別物の性能を誇ります。
ディーゼル兼用オイルでPAOオイルは無いので、A3/B4規格のフルPAOオイルがエンジンにとって凄く良いんです。
街乗りでそこまで必要なのか。ですが僕は様々な条件で使用する街乗りだからこそこの辺りが重要だと思っています。
適時交換が出来るのであればここまで拘らくても思います。
オイル交換サイクルって乗り方によって変えるべきだと思うのですが、なぜか基本的に走行距離、時期で判断されちゃいます。
アイドリングで1か月止めてた走行距離0㌔の車もオイルは傷んでいきます。
工場にあるエアコンプレッサーも走ることはないですが半年に1回オイル交換はします。
なので少し余力を見た交換サイクルが長い目で見て安心です。
今回の車両もメーカーの交換サイクルに従って新車時からずっとメンテナンスパックでメンテナンスされていたそうですが、交換サイクルがマッチしていればこうはなっていなかったように思います。
なので新車で買われて、メンテナンスパックでの交換時期に達していなくても、間で交換を視野に入れるのも一つだと思います。
時期のリセットをしなければ、メンテナンスパックは無駄にはなりませんので。
因みにメーカー認証オイルでもスペックがギリギリのオイルもあれば、余裕で通っているオイルもあります。
逆に認証を取っていなくても余裕でクリアしている物もあります。
ベースオイルって大事です。
うちのF10 M5は11万㌔ですがオイルの消費量が少ないです。これもベースオイルのスペックかなと思っています。
話し出すと止まらなくなっちゃうので今日はこの辺りで。

先程のウォームギアの潤滑はこのスプレーノズルからオイルが噴霧されます。交換しておかないとすぐ詰まっちゃいそうな内径です。
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