F10 B5 にお乗りのお客様より、エンジン始動時にエンジン振動が多く、チェックランプの点灯、マフラーより黒煙が出るとの事で修理をご依頼いただきました。
長らくこの症状に悩まれていたようです。
まずはコンディションチェックにて各部をくまなく点検。
N63エンジン。デビュー当時、離陸するんじゃないかと思う加速力を、今でも鮮明に覚えてます(*_*;
520ps トルク62.9kgmは伊達じゃないですね!
走行距離は119000キロ。
マフラー出口、リアバンパー周辺も黒くなってしまっています。
内視鏡カメラでくまなくチェック。
エンジン不調の他に冷却水漏れも。
バンク間のホースがよく劣化しています。
白い靄はエンジン不調の元凶。燃料が垂れてしまっています。
こちらは正常なインジェクター。
点検させて頂き、ご相談の結果
・5番インジェクターの交換(チェックランプ、燃料垂れの為)
・インジェクターの洗浄/噴射量調整(噴射量均一化)
・プラグ交換(消耗大)
・スラストバイパスバルブの交換(チェックランプ点灯原因)
・左右インテークダクト交換(エア吸い、故障記録入力)
・ブローバイホース交換(エア吸い、故障記録入力)
・各部冷却水ホース交換(冷却水漏れ修理)
をご依頼頂きました。
まずは今回の作業の鬼門、インジェクター交換から。実は故障予備軍があと2本あり、洗浄でどこまで復帰するか試してみます。
新旧インジェクター。全部交換が理想ですが、他の作業との兼ね合いで抑えれるところは抑えて行きます。
神頼みインジェクター洗浄。
洗浄後は噴射量調整の上、試運転。改善すればプラグ交換に移ります。
プラグは専用品です。少ロット生産の為か、かなり高級品です。
なので改善してから交換したかったのです(*’ω’*)
スラストバイパスバルブの交換を。B5でよく?故障しているイメージです。で、すみませんスラストバイパスバルブの交換とブローバーいホースの交換の写真を、間違えて消してしまい、無いのです<m(__)m>
水漏れ修理も行っていきます。
N63、S63共にこの辺りのホースは大体同じ劣化具合なので、一気に交換が交換コストが抑えれて良いです。
今回一番劣化しているホース。
触ってるとポキっと折れちゃいました。
組付け、清掃も忘れなく。
ベルトも交換させて頂きました。
新旧インテークパイプ。
実はここのエア吸いでラムダセンサーのエラー出るときあります。
熱による影響を受けやすい部分なので、ラムダセンサーを交換する前にインテーク周りの入念なチェックが吉です☆
組付け。
完成。
F10 B5のエンジンは2種類あり、現物を見ないと判別が出来ないのですが、今回注文していた部品が違う方のエンジンだったりと部品の納期に悩まされました。
また微妙な形状な違いの為、合わせるまで気付かなかったり。。
この辺りも経験ですね(..)
他にも外装関連のリフレッシュもご依頼頂き、とても綺麗になりましたので、またご紹介させて下さいませ!
この度はご依頼をありがとうございました!
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