F06 M6 グランクーペにお乗りのお客様より、2速から3速に変速しない、その他メンテナンスをご依頼いただきました。
M5、M6はよくご入庫頂きますが、トランスミッションのこの症状は初めてです。
各部診断の結果、メカトロニクスの不良と判断し交換となりました。
その他、冷却水の漏れや、ステアリングバイブレーションモーターの異音、エアコン外気導入口のフィルターの破れがございましたので併せて修理をご依頼いただきました。
S63TUエンジン。
走行距離は91000キロ。
メカトロニクスはトランスミッションを取り外して行います。
新旧メカトロニクス。
メカトロニクスの取付け。
フィルター関連も交換していきます。
プレッシャーフィルターも。
新旧オイルパン。
車両に取り付けて行きます。
DCTオイルの全量交換。
ほとんど抜けていますが、せっかくなので更に綺麗にしていきます。
綺麗になりました。
続いて水漏れ予防修理。
ターボのフィードライン、サブウォーターポンプも。
魅惑の?三又ホースも予防交換。
奥の方で見えにくいですが、ここから冷却水漏れを起こしているお車多いです。N63、S63
ステアリングバイブレーションモーターの交換。
このモーターをネプチューンモーターにすれば、、なんて思っちゃうのは僕だけでしょうか。
最後に外気導入フィルターの交換。
メカトロニクス交換後はプログラミング/コーディングを行って完了です。
このプログラミング作業時はお車にコーディング(走行中ナビ触れる、アイドリングストップoffなどなど)を実施されている場合はそのデータが飛んでしまいます。
もちろん個別のプログラミングを行って回避できる場合もございますが、基本的に全て消えてしまうと思って頂いてたほうが良いです。
コーディング内容については全て把握することは困難ですので、事前にご教示頂きたく存じます。
またエンジンコンピューターが“不正な改造”を認識してしまっている場合は一度元の状態に戻す必要があるケースもございます。
この件で以前別のお車で施工店様にお問い合わせをさせて頂いたところ、元に戻すのに別途費用が掛かるとの事でしたので
これから施工される方は、施工店様でその点のリスクの有無を確認されると良いと思います(..)
はい、今回のお車もかなりの項目をコーディングされていましたが全て飛んでしまいました(*_*;
個別プログラミングで対応出来たらよかったのですが、他のユニットのデータレベルとの兼ね合いで不可でした。。
特殊なコーディングをされているケースは教えてくださいませ(..)
この度もご依頼をありがとうございました!
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