F26 X4 35iにお乗りのお客様よりコンディションチェックをご依頼いただきました。
お車を総合的に点検させて頂き、ご相談の結果
・前後ブレーキパッド、ディスク交換(ブレーキ鳴き、摩耗により)
・ウォッシャータンク/ストレーナーの交換(藻の発生、詰まりにより)
・スラストアームブッシュ(ひび割れにより)
・ステアリングギアボックスリペア(ガタ、段差通過時に異音発生)
・トランスファーオイル交換(坂道などでジャダー発生により)
走行距離は約49800キロ。
フロントブレーキ。
リアブレーキ。ブレーキ鳴きも発生していました。
新旧フロントブレーキセット。
新旧パッド。
新旧リアブレーキセット。
リアパッドもこうしてみると少ないのが一目瞭然です。
ローターは耳が立ってくるとブレーキ鳴きの原因にもなります。今の残量だけでなく、この辺りも考慮するとパッド交換直後にブレーキ鳴き。なんてことも防げると思います(*’ω’*)
組付け。
続いてウォッシャー不調修理を。フェンダーモールの取り外し。
新旧タンク。藻が発生している場合はストレーナの交換だけでは再発リスクがあります。
新旧ストレーナー。トラブル予防にウォッシャー液は純正がお勧めです。
装着。
スラストアームブッシュの交換。取り外してプレスで打ち換えます。
よく見ると大きくひび割れしています。
新旧ブッシュ。
組付け。
ステアリングのガタはこちらのリペアキットにて対応。足回りの異音と見せかけて、ステアリング内部からの異音のケース、多いです。
最後にトランスファーオイルの交換。オイルは純正品にて。
新旧オイル。これは交換したくなっちゃいます(*_*;
注入。この後キャリブレーションの実施。
最後に試運転を実施、異音やジャダーが無くなり、また気持ちよく走るX4となりました。
X3のクーペスタイル版との事で全高も低く設定されているX4ですが、貴重なメルボルンレッドと相まってよりスポーティなお車です。
先程“X3のクーペスタイル版”と書きましたが、厳密にはBMWではSAC(スボーツ・アクティビティ・クーペの略)と言います。
X3やX5、X7はSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と言い、X4やX6はSACと言います。
一般的に背の高い4駆のお車はSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)と言いますが、BMWの名称はとってもアクティブ!?な感じがしますよね!?
そうなんです。BMWの4WDはかなりスポーツ走行に振ったお車ですので、見た目以上にスポーティです。
F型のXシリーズが出たときに、袖ケ浦サーキットで乗り比べ走行をさせて頂きましたが、今までの4駆との違いに圧倒されました。
“駆け抜ける歓び”はBMWの全モデルに共通して言えることだと改めて実感致しました。
細かいメンテナンスを行うことで、その性能は衰えることなく長くお乗り頂けると思います(*’ω’*)
この度はご依頼をありがとうございました!
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一人でも多くの方にBMWの良さを味わっていただきたい、そして気軽に長くBMWに乗っていただきたい。
そんな想いからBMWの仕組みや魅力を口下手ながらに解説しています。
何かトラブルが出たとき、「どこが壊れたのか、このまま走っても大丈夫なのか」など不安になることも多いのではないでしょうか。
仕組みやよくある修理事例を把握することによりトラブルを未然に防ぎ、BMWの走りの良さをより感じることが出来ます。
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