F10 528i にお乗りのお客様より走行中にドライブトレーンの警告灯が点灯し、バックしないとの事で修理をご依頼いただきました。
ご入庫時には症状が出ず、、故障記録から見ていくとバックしない原因はエマージェンシーモードによるものでした。
エマージェンシーモードに入ってしまった理由は“変速比モニター”の入力。
滑ってます。という事です(*_*;
ステータスを見ながら試運転を繰り返し行いましたが、やはり症状はでず。。
念のため配線関連と、ATF、各シール関連を確認させて頂きました。
その中で、トランスミッションコントロールユニットのカプラー内部のオイル進入と、オイルシール関連は距離相応に変形がございました。
症状が出ない中ですが、お客様とご相談の上
ATFの全量交換と、各シール関連を交換させていただく事になりました。
このコネクター部のオイル進入は先代の6速ATですとよく見られましたが、8速になってからはまだ頻度は少なめです。ただ8速トランスミッション搭載車も販売されてから早いお車で10年経過してきておりますので、点検時には要チェックが吉です。
今回交換するシール類。YouTubeでもご紹介しておりますのでご参考下さいませ(^^♪
シールが縮んでしまって弾力が無いです。
まずはトランスミッション内部のクリーニングから。
各シフト操作、トルクコンバーター内部もクリーンに。
クリーニング後はオイルパンを取り外し、メカトロニクスも取り外し。
新しいシール類の取付。
現状できる最大限の処置を。
オイルパンはマグネットの追加を。
各部組付け後はフラッシングにて、トランスミッション内部を新油へ。
最後にAT内部の保護材を。
注入していきます。
作業後は繰り返し試運転を実施し、問題が無いため完了となりました!
新車から大事にお乗りになられているお車が、突然のトランスミッション不良は嫌ですよね。。
今回はトランスミッションの交換も視野に入れられていましたが、ご相談の結果今回の作業内容となりました。
後日お客様より、スムーズに走るようになり良い感じです。とご報告を頂きました(^^♪
症状の発生頻度が不明瞭な為、もうしばらく様子を見て頂ければと思いますが、取り急ぎ改善した模様ですので安心です。
この度もご依頼をありがとうございました!
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