Z3 2.2 エンストする故障修理/ATF全量交換

BMW Z3 2.2にお乗りのお客様よりエンストするとの事で修理をご依頼いただきました。

またATFの全量交換もご用命頂きました。

なんとこちらのお車、走行距離が10800キロ。雨天未使用との事で、当時のショールームから出てきたようなお車です。

趣のあるメーターパネル。うっとりしちゃいますね。

走行距離は10800キロ。

エンジンは名機M54。このエンジンにまた乗りたいって仰るお客様多いです。

エンストの原因はこちらのインテークカムシャフトセンサー。

最近はあまり見なくなりましたが、先端が凸になっているタイプの回転センサーはなるべく早めに交換されている方が吉です。

エキゾースト側のカムセンサーも予防で交換。

こちらも凸形状です。

クランクセンサーも部品変更となっております。

 

 

続いてATFの全量交換を。

クリーニング剤と内部のオイルシールの保護材を使うとより良いです☆

初めにオイルのチェックから。綺麗ではありますが酸化もあり濁っております。

まずはAT内部のクリーングから進めていきます。

これをすることで後に行うフラッシングの効果が高まります。

各シフトポジションの他、トルクコンバーター内部もクリーニングします。

クリーニング後はATオイルパン、ストレーナーの取り外し。

鉄粉は良い感じで溜まっておりました。異常なしです。

オイルシール関連は距離は浅いものの、経年劣化もあり硬くなってきております。

オイルパンはお掃除をしっかりしないと、耐久性が落ちてしまいますので入念に。

新しいガスケットとストレーナー。

小物部品たち。組付けていきます。

組付け後は新油の注入。

フラッシング。

左が新油で右が廃油です。

綺麗になりました(^^♪

最後に内部のシールの保護に添加剤を注入。

入れていきます。

油量調整を行い完了です。

 

 

センサーの交換ですが、予防的に実施させて頂いたのは再度エンストのリスクもありますが

それよりもオイル進入が起こり、エンジンコンピューターを壊してしまう可能性があるためです。

この症状は比較的新しいお車でも起こりえます。

最近もエンジンオイルではありませんが、燃料がエンジンコンピューターに侵入してしまっているケースがございました(..)

この辺り、気になる症状や点検などで事前に抑えれると安心だと思います。

この度もご依頼をありがとうございました!

 

 

 

 


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