F25 X3 20d にお乗りのお客様よりオイル漏れ修理とブレーキパッドの交換をご依頼いただきました。
前回の車検時にご案内させて頂いた部分のメンテナンスになります。
N47ディーゼルエンジン。
オイル漏れはオイルフィルターモジュールより。複雑な構造ゆえのプラスチック部品。
破損が見られます。なぜ複雑にする必要があるかは後ほど。
トランスミッションオイルを温める為のサーモスタットが破損していました。
新旧オイルフィルターモジュール。
ブロック側も清掃してあたり面の確認。巣穴があると漏れやすくなります。
クーラントパイプは予防交換。
組付け前に周辺部品の清掃を実施。
続いてブレーキの警告灯点灯修理。
フロントブレーキパッドの摩耗。
ローターも基準値外の為、交換。
綺麗に使い切れています。
近年のエンジンにはオイルフィルターケースがモジュール化しています。
複雑な故、プラスチック成型パーツが使われており、熱などの影響もあり経年劣化で内部破損する事例が多いです。
破損していると交換が必要になります。
ではなぜ複雑になっているのか。これは僕がBMWが好きな理由の一つでもある、エンジン及びオートマチックトランスミッションの熱コントロールを綿密に行う必要があるからです。
今回破損していた箇所は、オートマチックトランスミッションオイル用のサーモスタットです。
このサーモスタットは、オートマチックトランスミッションのオイルをなるべく早期に温める役割をしています。
エンジン内部にある冷却水は更に早期に暖まりますので、その熱を利用した機構で、早期にオートマチックトランスミッションオイルを温めることにより
オイル駆動のトランスミッションの性能を、いち早く引き出すことが可能になります。
他にもご紹介したい機構はありますが、今日はこの辺りで(..)
ただ無駄に複雑な機構では無いという事が、少しでも伝わりましたら幸いです(^^♪
この度もご依頼をありがとうございました!
☆ミズノテクニカルサービスではBMWに関する情報を随時更新しております☆
→ミズノテクニカルサービス公式YouTubeチャンネルはこちら
一人でも多くの方にBMWの良さを味わっていただきたい、そして気軽に長くBMWに乗っていただきたい。
そんな想いからBMWの仕組みや魅力を口下手ながらに解説しています。
何かトラブルが出たとき、「どこが壊れたのか、このまま走っても大丈夫なのか」など不安になることも多いのではないでしょうか。
仕組みやよくある修理事例を把握することによりトラブルを未然に防ぎ、BMWの走りの良さをより感じることが出来ます。
スタッフBlogでは日々の出来事や気になったこと、BMWの仕組みにまつわることを随時更新しております。
部品/アクセサリーの販売
お問合せが多い部品をオンラインストアにて販売中です。全て在庫有りの為当日発送も可能です。
是非ご利用くださいませ。