E90 M3 エンスト 修理

E90 M3にお乗りのお客様よりエンスト(スパンと止まるという方ではなく、ガクガク不安定になってとまる方です)するとの事で修理をご依頼いただきました。

症状の発生頻度は年に1、2回ほどとかなり稀な発生頻度で、お預かり時は特に故障記録も無し。

過去の症状発生時のデータなどを残して頂いておりましたので

その辺りをヒントにお車を細かくチェックさせて頂きました。

症状発生時の状況などをお聞かせ頂いた上で、いくつか可能性のある部分をご提案させて頂き

段階的な処置をさせて頂く形となりました。

・TEバルブ/キャニスターの交換

・フューエルキャップの交換

・ラムダセンサーの交換

S65 V8自然吸気エンジン。名機です。

燃料タンク内で気化したガスをエンジンに送り込んだり、止めたりするバルブです。

キャニスターの交換。

新品の重量。

約80g重くなっていますが、年式距離を考えますと異常では無いです。定期交換部品です。

フューエルキャップはエンストの原因ではありませんがシールがかなり傷んでいたので交換をさせて頂きました。2次エアの原因にはなります。なんと純正はもう手に入りません。

実は今回とても怪しいのがラムダセンサー。キャタ後が中〇製でしたのでお手持ちの純正に交換させて頂きました。キャタ前は左右振替で万が一次回症状発生時に備えます。

 

 

実はエンストの他にエンジンのノッキング症状も気にされておりました。

点検時にプラグの緩みがございましたので規定トルクにて締め付け、こちらで改善したようで安心しました。

新品のプラグはワッシャーが付いている関係もあるので、交換時は必ず規定トルクでの締め付けが必須です。

空冷のポルシェは、決まったプラグで決まった締め付けをすることで先端の向きが均一になるそうです。

もはやこれを怠るとエンジンの調子が悪くなるそうです。

エンジンの基本は

・良い点火

・良い混合気

・良い圧縮

ですから一見すると簡単なプラグ交換でも細心の注意が必要です。

余談ですが、燃料すりきり満タンもエンジン不調の原因になりますので

給油の際はノズルをしっかり刺した状態で、カチッととなりましたら給油を止めるのが鉄則です(^^

この度はご依頼をありがとうございました!


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