E36 M3C バルブクリアランス調整/バノス調整ユニット交換

E36 M3Cにお乗りのお客様よりバルブクリアランス調整とバノス調整ユニットの交換をご依頼頂きました。

千葉県よりありがとうございます。

バイク乗りのお客様で、そんなバイクのエンジンフィールに似ているE36 M3Cに搭載されているS50B32。

新車から乗られており、普段乗りの雨や雪の走行に加えてサーキット走行までもこなすM3Cですが

近年はそのフィーリングに衰えを感じられていたそうです。

僕も試乗をさせて頂きましたが、確かにアクセルに対しての反応が悪く少しくすぶっている印象です。

本来感じるどこまでも加速していってくれるような官能的な部分が薄い。。

今回はそのフィーリングの改善をメインに沢山作業をご依頼頂きました。

今日はその中でも割とウィークポイントであるバルブクリアランス調整とバノス調整ユニット交換をご紹介をさせて頂ければと思います。

とても18万キロとは思えないくらいに綺麗なエンジンルーム。

他の作業の関係もありエンジン降りてますが、本来調整ユニット交換、シム調整では降ろしません(..)

SSTを使って調整ユニットの脱着及び点検。

実は当初は調整ユニットのオーバーホールの予定でしたが内部破損が見つかり、単体で部品も手に入らないことから、先を見据えてASSY交換となりました。

新品VANOS調整ユニット。これがあるおかげで、低回転から高回転まで気持ちよく回ってくれるんです☆

チェーンテンショナーの交換も実施。

フィリスターボルトも交換。

バルブタイミングの調整。

続いてバルブクリアランス調整。

同じ数字のシムでも若干の個体差がございますので、一個一個測って、出来る限り平均化していきます。

プラグギャップもチェック。

各部組付けて、最終チェックの上完成。

S50エンジンのVANOS調整ユニットは経年でオイル漏れがネックになってきますよね。

本国ではその辺りも見据えてレース仕様の車両はVANOSキャンセル+ハイカムで乗られているケースも多いみたいです。

さらに近年ではE46M3のS54エンジンに載せ替えが主流のようで、意外とS50B32の部品って少ないんです。

部品が少ないのと将来性で載せ替えなのかもしれませんが。。

僕はなるべくオリジナルで個性を残したい派なので何とかしていきたいところでございます。

また引き続き作業のレポートをしていきます(^^