F11 523dツーリング エンジン不調 の修理をご依頼いただきました。
愛知県のお客様ですが
突然激しい振動が発生→近くのお店様で診断、インジェクターの交換をされたみたいですが直らず、当社にレッカー搬送されて参りました。
入庫後、症状の確認をするとかなり激しい振動で、自走も難しい状況です。
圧縮測定にて2番シリンダーの圧縮が無いことを確認。
更に詳しく見ていくと、ロッカーアームに破損があり現物修理も考えましたが、現在の走行距離やコスト面の兼ね合いもあり中古エンジンへの換装となりました。
走行距離は162000キロ。まだまだいけそうな距離ではありますが。。
ロッカーアームの破損。
ジャーナルの状態も良くありません。
走行距離7万キロ台のエンジン。そのままでも使えそうですが、ポイントを絞ってリフレッシュしてから載せます。
オイル漏れ、水漏れ関連も予防修理していきます。
分解。
清掃。
各部トルク締めにて。
ウォーターポンプ、サーモスタットも交換。
続いてEGR、インテークシステムの清掃関連も実施。
EGRクーラー内部。
インテークポート内部。
距離相応と言った具合です。
外したものは超音波洗浄にて。
インテークポート内部清掃。
こちらの純正機材にて。無骨な感じが好きです。
綺麗になった部品。
新品みたいになりました。
小物部品も。
インテークマニホールド内部も綺麗に。
インテークポートも新車当時を思い出してくれました。
これをなるべく維持できるように、周辺のコンディションも整えていきます。
細かい消耗品を組付けていきます。
排気側も綺麗にしていきます。
排気側のコンディションで、全体の調子が変わってきます。
人間も腸の調子が大事なので、似ている気がするのは僕だけでしょうか。ビオフェルミンを飲むように、少しひと手間を掛けるだけで調子が良くなります。
ヘッドカバーは旧エンジンがほとんど新品ですので取り換え。インジェクターも新品ですので移植します。
インジェクターホールは必ず清掃を。
パルスホイール、センサーも交換。
エンジンマウントも交換。
ジョイントディスクも交換。フロント側についているアルミ製は特に要交換です。
ミッションマウントも交換。
チェーンテンショナーの交換。壊れちゃっています。
ラムダセンサーの交換。できれば8万キロでの交換をお勧めします。
ブラインドキャップも交換。雨漏れ寸前でした。
燃料ホース、燃料フィルターの交換。たまーに割れますので要チェックです。
NEWエンジンが出来ました。
換装していきます。
積み込み。
どんどん行きます。
油脂類の注入。オイルは最後にもう一度替えます。
エアコンガスの注入。
試運転。
各数値、動きのチェック。
各部の調整にて驚くほど静かで振動も小さくなりました。
試運転を繰り返し、学習させていきますが、さらに走ることでよりよくなっていきます。
今回はエンジン内部はヘッドカバーの脱着でのチェックだけでしたが、とてもコンディションのいい中古エンジンでしたので
上記内容で新車当時の523dの様な静かなエンジンとなりました。
ディーゼルエンジンは煤等のトラブルが懸念されますが、これは各部のコンディションがとても影響してきます。
ポイントを抑えたメンテナンスをすることで、不要なトラブルも軽減できます。
また今後故障したエンジンにつきましてはご紹介をさせて頂きます。
この度もご依頼をありがとうございました!
☆ミズノテクニカルサービスではBMWに関する情報を随時更新しております☆
→ミズノテクニカルサービス公式YouTubeチャンネルはこちら
一人でも多くの方にBMWの良さを味わっていただきたい、そして気軽に長くBMWに乗っていただきたい。
そんな想いからBMWの仕組みや魅力を口下手ながらに解説しています。
何かトラブルが出たとき、「どこが壊れたのか、このまま走っても大丈夫なのか」など不安になることも多いのではないでしょうか。
仕組みやよくある修理事例を把握することによりトラブルを未然に防ぎ、BMWの走りの良さをより感じることが出来ます。
スタッフBlogでは日々の出来事や気になったこと、BMWの仕組みにまつわることを随時更新しております。
部品/アクセサリーの販売
お問合せが多い部品をオンラインストアにて販売中です。全て在庫有りの為当日発送も可能です。
是非ご利用くださいませ。