E63 650i N62エンジン 水漏れ修理

E63 650iにお乗りのお客様より冷却水警告灯が点灯するとの事で修理をご依頼いただきました。

ご入庫の時点で判明していたのですが、水漏れ箇所はN62エンジンで一番漏れてほしくないところからの漏れでした。

またオイル漏れも発生していたので、併せて修理をしていきます。

走行距離は83000キロ。

冷却水の警告灯の点灯。

モニターにも。

今回交換するパーツはこちらのパイプです。これを交換するのにエンジンをほとんどバラす必要があります(..)

エンジンの取り外し。

目指すはフロントカバーの奥です。

各部オイル漏れしていますので、すべてのガスケットを交換します。

どんどん行きます!

フロントカバーを取り外し、パイプを抜きました。

こちらが悪の根源です。

新品を取り付け。

フロントカバー裏側はこのようになっています。クーラントはここから漏れて、左右に空洞エリアに流れていき、溢れて漏れて来ちゃいます。

組付け前に各部清掃。

シリンダーヘッドも綺麗にしていきます。

シリンダーヘッド組付け後、バルブタイミングの調整。

入念に行います。左右のバランスも合わせていくので地味な作業ですが、結構好きな作業です( *´艸`)

シール関係も交換。

ここは良く漏れる、オルタネーターの奥のブラケットのガスケット部。よく漏れてます。

各部、トルク締め及び角度締めにて組付けていきます。

エンジンが完成しました。

ミッションとドッキング。

積んでいきます!右奥に見えるのはフルバランスで組んだS63エンジンなんですが、この時代にV8エンジンを2基同時にって幸せなひと時です。

各部取り付け。

油脂類の注入。

エアコンガスも。

真空引きにて漏れチェック。

エンジン始動。

アクティブロールスタビライザーのセットアップ。

アクティブステアリングのセットアップ。実はこれがなかなかうまく入らず苦戦しました。記憶を呼び起こして、なんとか完了。

完成。

試運転→チェックを経て完成となりました(^^

今回の水漏れ箇所はN62エンジンでたまにあるトラブルですが、結構大掛かりな作業になるので、お乗りの方やこれから乗ろうとお考えの方は要チェックです。

今見ても飽きの来ないデザインで、作りもほんと凝っていて見てるだけでもお酒が進みそうです。

僕はシフト周りの感じとか大好物です。

エンジンもとてもシルキーで年式を感じさせません。

後世に残したいお車ですので、是非長く乗られてくださいませ☆

この度はご依頼をありがとうございました!

 

 


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