F10 528iにお乗りのお客様より、エンジン不良修理/焦げた臭いがする/その他メンテナンスをご依頼頂きました。
始まりは「オルタネーター 欠落している」の故障メモリーが入っている事でした。
ご自身でお車を見るのが好きなお客様で、上記の故障記録が消えずに悩まれていたそうです。
当社にご入庫頂くまでに、
エンジンコンピューター(DME)とオルタネーターは交換済み、との事です。
その他の症状としましては
・エンジンルームより、配線が焦げたような焦げ臭い臭いがする
・アイドリングが高い時がある
と言うような症状があるようです。
「オルタネーターの欠落」ですが、実はこの部分の配線に関しては
電動ウォーターポンプやオイルレベルセンサーも関係しており、その辺りも確認していく必要があります。
N52エンジン
各部をチェック、試運転を繰り返し、「オルタネーター 欠落している」の原因は電動ウォーターポンプの故障によるものと判明しました。
アイドリングの不調に関しては、この辺りの制御による誤作動の判断。
また焦げ臭い臭いに関しても、ヘッドカバーからのオイル漏れによるものでした。
ウォーターポンプの交換と合わせて、各部水漏れ修理と予防修理
ヘッドカバーのオイル漏れに合わせて、その他、オイルフィルターハウジング、オイルパンのオイル漏れも修理させて頂く形となりました。
新旧ウォーターポンプ。
水漏れ跡がありましたので交換。
こちらは首の皮一枚と言った具合です。
折れてしまいました。
アッパーホース。
サーモスタット~シリンダーヘッド間。
ラジエター~サーモスタット間ホースもブヨブヨなので交換。
新旧サーモスタット。
クーラントサブタンク。
新旧ラジエター。予防にて。
続いてオイル漏れ修理を進めて行きます。
取外し後、清掃。
このプラグホールの部分も良く漏れますので、要チェックです。
フィルターハウジング。
オイルパンガスケットの交換。
外したタイミングで、ストレーナを要チェックです。
その他、ワイパーのカウルトップカバーが劣化していたのと、トランクが危険な速度(超高速)で開閉しておりましたので、この辺りもご用命くださいました。
洗車するたびに気になるんです。って方多いです。
カウルトップカバーと合わせて、ワイパーアームも塗装。写真は無し。
とても綺麗になりました(*’ω’*)
トランクダンパー交換。
ダンパーよりオイル漏れしていました。
過去にエンジンコンピューター(DME)の交換をされた経緯は、オイル量の測定が出来ないからでした。
イグニッションコイルの不良でDME内部を一部損傷させてしまっていたと推測されますが、
整備の中で気になった個所がございました。
それはイグニッションコイルのアースの接点不良です。
イグニッションコイルと言うのは、消耗品ですので徐々に劣化していくものですが、
なるべくこの劣化を抑えるためには
・バッテリーのコンディション維持
・プラグの適正な交換
です。
ただ、本来締まっている個所が緩んでしまっていては、その劣化のスピードは計り知れないですし、2次トラブルに繋がる可能性も高いです。
改めて視野を広げて、向き合っていく大切さを実感致しました。
最終の自然吸気ストレートシックスのエンジンですから、長くお乗りくださいませ(^^)
この度はご依頼を、ありがとうございました。
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