E30 325iツーリングのエンジン不調修理をご依頼頂きました。
症状としましては
・暖気後の再始動のクランキングが長い
・信号待ちなどでアイドリングが不安定になる
と言った具合です。
朝一などの冷間始動時は問題なくスムーズに掛かるのですが、暖気後は調子が悪いケースが多いです。
エンジンはM20エンジン。
上記症状から原因を絞っていきますが、その中でも目視で確認できるところは実際に見ていきます。
冷間時/暖気後での症状変化や信号待ちでのエンジン不調から推測すると燃料コントロールシステム系統が怪しいので確認していきます。
過去に燃料ポンプなどは交換済みの為、燃圧などは問題なし。エンジン側を見ていきます。
確実にダメなところで行くとこちらのプレッシャーレギュレーター。燃料が負圧ホースの方に流れて行っております。
スロットルポジションセンサーへクーラント漏れあり。
インテークブーツが破れかけ。こちらは先を見据えると交換しておきたいパーツです。
スロットルポジションセンサーも怪しかったのですが、清掃後導通テストをすると正常に機能していたため今回は一旦保留。
プレッシャーレギュレターはNG。
この他、TEバルブの作動とキャニスターも距離相応で燃料を吸っていたため交換をオススメ。
プレッシャーレギュレター。
TEバルブ。
キャニスター。どれも現代の車にも使用されている大事な部品です。
水漏れご原因はこちらのガスケット。
コルク製なんです。
液ガス使用厳禁です。念入りに清掃。
最後にブーツ交換。
症状の発生頻度がまちまちでしたので最終チェックの後、お客様にも確認をして頂きました。
後日お客様より完璧に直っています。
との事でご連絡を頂きました。
E30系の部品は国内在庫が無いケースがあるので修理となるとお時間が掛かるケースが多いです。
今回交換したパーツに関しては全て国内アリでした。
M20エンジンにお乗りの方は是非抑えておいていい部分だと思っています。
走行可能な部分でしたら待てますが、走行に支障が出る部分は怖いですよね。。
この度もご依頼ありがとうございました!
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