F30 320dにお乗りのお客様よりATF全量交換をご依頼頂きました。
走行距離は21万キロを超えておりますが、メンテナンス/修理をしっかりと行っている為、距離が走っているとは思えない状態です。
ATFは約5万キロほど前に他店様にて実施されているようです。
まずは状態をチェックする為、オイルを採取。
汚れはありますが、鉄粉の量はかなり少ないです。左が抜いたオイルで右が新油です。
オイルの状態的にも全量交換しても問題ないレベルでしたので交換を進めて行きます。
これからLIQUIMOLYのGeartronicⅡを接続して進めて行きます。
色が黒いのは前回入れられているオイルが赤色のATFだからです。これが綺麗に色が変わるくらいまでフラッシング交換していきます。
オイルパン/ストレーナーの交換
シールスリーブも交換。
鉄粉の量は距離の割には少な目で良い感じです(^^)
各部規定トルク/締め付け順序にて。
フラッシングしていきます。
段々綺麗になってきました(^^)
ほとんど差がなくなってきました。光の加減で黒くなってます(*_*)
最後に規定温度にて油量調整。
シフト操作も忘れずに。
レポート。ATFは18リッター使用しました。
最後に学習消去、試運転にて再学習→最終チェックにて完了致しました。
ATF交換でよくお問合せを頂くのは
「ATFって交換した方が良いですか?」
のご質問です。
これには持論がありまして、正直この年代のATってオイルを替えなくても壊れないです。
ですが交換しておいた方が明らかに動作がスムーズで良いです。
変速、加速時の食いつき、減速時のスムーズさも変わってきます。
ですが劇的に変わると言うよりどちらかと言うと安心材料のレベルと言う感覚です。
E系の世代ではオイルが極端に劣化してくると「ATFの劣化」みたいな故障記録が入るのに
なぜメーカーは無交換を推奨しているのか不思議でした。
大事に乗りたい方に強くお勧めしたいメニューですね(^^)
答えになっているか分かりませんが参考になりましたら幸いです。
この度もご依頼ありがとうございました!
すっかり日が暮れるのが早くなりました。
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