F10 M5にお乗りのお客様よりバッテリーを交換したけど消費電力増大の警告灯が消えないとの事で修理をご依頼頂きました。
消費電力増大の警告灯ですが、
車を止めている間にもう電気が流れていないはずなのに流れているよ。と車両が教えてくれている警告灯です。
どんなところが電気が不正に流れているのか。
車両スリープモードに入れて車を寝かせて、その間の電流値を見ていきます。
ずーっと電流値が上がったままです。
更に上がる電流値。
ここまではっきり出てくれると分かりやすいです(^^)
異常の原因は前後ドライブレコーダーでした。
ドラレコも機種によっては早期故障するものもありますし、ノイズが出るものもありますので選定は実績のあるモデルで行きたいものです。
今回は同等スペックのユピテル製品にてご対応させて頂きました。
続いて車検作業を進めて行きます。
S63TUエンジン。
補助ウォーターポンプから水漏れ跡。ターボ回路の循環もしているのもあって折れてしまうことも。
ホース関係もこのタイミングでリフレッシュしていきます。
ここはパイプ関連とセット部品です。
こちらも。
よくこの辺りからも漏れますね。S63は冷却回路が改良されて行っておりますので、後期モデルからは傷み方も穏やかになりました(^^)
続いて燃料システムの洗浄。
後期モデルから燃料システムも変更になりトラブルも減りましたが、それでも洗浄をしておくことで走りも改善しますし、トラブルもより軽減できます。
添加剤も併用して洗浄効果を高めます。
続いてカウルトップカバーの交換。
結構気になっておられる方も多いのではないでしょうか。
ワイパーアームが白くくすんでいる場合、塗装すると見違えりますね(^^)
エアコンフィルターも交換。
その他、ブレーキオイルや各部調整作業も実施し完了となりました。
消費電力増大。
高度なシステムを採用している恩恵もあって、バッテリー上がりのトラブルってあまり聞かないですよね。
これは純正AGMバッテリーの底力もそうですが、バッテリーの劣化を検知していくと走行に必要のない箇所から遮断していきます。
なのでほんとに弱ってくるとルームランプが点灯しなくなったりします。
それでもエンジンの始動はできます。
場所によってはエンジンが掛からないと言うことは死活問題となりますから、この最悪の事態を極力避けてくれるシステム作りには脱帽です。
ただここまで来ると二次トラブルを誘発する可能性もありますのでそうなる前の交換を強くお勧めします(^^)
この度はご依頼ありがとうございました!
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