F10 M5にお乗りのお客様よりブレーキの効きが甘いとの事で修理をご依頼頂きました。
早速症状を確認致しますと効かない。と言うよりペダルが硬くて奥まで入らない。と言う症状です(*_*;
ですが普通に乗れなくもない。微妙に硬いなーって感じです。
お車に詳しい方でしたらこの辺りで大体想像が付くと思いますが、マスターバックと言うブレーキの踏力をサポートしているシステム周辺をチェックしていきます。
バキュームポンプと言う負圧を生成している部品でもなり得ますが、多いのは負圧ホースの漏れやチェックバルブ内蔵パイプの損傷です。
この辺りは負圧テスターと言う原始的な工具で見ていきましたが問題なし。
結果、マスターバックの内部の気密不良が原因でした。
特に外的要因は見当たらないので本体の交換となりました。
が、国内なしで本国にも無し。受注生産との事でした(*_*;
なので仕方なく中古品を探してお取付。
こんな部品です。走行3万キロのお車からの取外しで気密も問題なしです(^^)
取外して行きます。
マスターシリンダーを組替して取り付けて完成です。
この年代のお車で本国欠品と言うことはあまり無い故障事例なのかもしれません。
E系の年代では時々バキュームポンプからオイルが回ってマスターバックがダメになるケースもございました。
6気筒のお車ではパイプの劣化なんかも同じような症状が出ます。
この辺りはどの年代、どのメーカーも起こり得るトラブルなので要チェックですね。
僕が昔乗っていたRX7ではパイプ内部のチェックバルブをエンジンが吸ってしまってエンジンブローなんて話もありました。(笑)
BMWの場合バキュームポンプて負圧生成するのでその心配はないですが、オイルの流入の可能性はあるので
お車点検の際は要チェックですね(^^)
この度もご依頼ありがとうございました!
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