F30 328iセダン 走行中にエンジン停止 再始動不可 修理

F30 328iにお乗りのお客様より走行中にエンジンが止まった。との事で修理をご依頼頂きました。

エンジン停止後、再始動不可でレッカーにて修理工場様に搬送後、燃料ポンプとコンピューターの故障が考えられるとの事でしたが

症状が出なくなったみたいで一度ご返却されたようです。

ですが乗るのが怖いとの事で再度チェックさせて頂く形となりました。

様々なテスト実施しましたが、症状が出ない。

故障記録は消去されていたものの、ご丁寧な修理工場様で故障内容を写真にてお客様にお渡しして下さっていたため助かりました(^^)

故障内容は燃料コントロールユニットのCAN通信エラーです。

ですが症状が何をしても出ず。

症状の再現に時間が掛かりましたが、一部配線が溶けている個所がございました。

DMEユニットとEKPS(燃料コントロールユニット)の通信線がエアコンのヒーターパイプに接触して通信エラーが起きていました。

ヒータパイプってかなり熱を持つので侮れないです。完全暖気で手の甲が当たるとアヂッ!てなります。

配線の修正と、ユニット関係もプログラミングを実施しました!

症状が出ていないので若干心残りではありますが、上記の配線で疑似エラーを出すと同じメモリーが入るので、ご相談の結果一旦様子を見て頂く形となりました。

合わせて車検もご依頼頂きましたので、点検を実施致しました。

ブレーキ関連、油脂類の交換となりました。

ローターの状態があまりよくないので見ていくと。

ブレーキパッドと台座がズレています。

F前輪両方剥がれていました(*_*;

純正ではなく社外の部品ですがよく聞くメーカーの物です。

比較的安くで出回っていますがうちでは以前より使用しないようにしております(*_*;

ブレーキパッドとローターを交換します。随分残量が残っているのにもったいないですね。

ブレーキオイルも圧送にて交換していきます。

 

 

エンジンオイルはLIQUIMOLY toptec4200 5w-30にて。

とても良いオイルですので是一度ご体感ください(^^)

距離が浅い為、モータープロテクトにてエンジン内部を保護します。

F30の前期モデルは上記の配線トラブルが稀に発生します。

実際に見たのはこれまでで2回目です(*_*;

大部分の車両は対策されていますが、初めの方のモデルだけ配線の保護が甘いことも。。

ブレーキパッドの剥がれは怖いですね。

残量がもっと減ってからだとスルっと抜けてしまっていたと思います。

僕は個人的にリニアに効いてくれて残量による効き具合の影響が出にくいパッドが好きなので、上記の某有名メーカーのパッドはオススメしていないです。

BMWはブレーキ制御が細かいですからパッドも踏んで気持ちのいいパッドにしたいですね(^^)

この度はご依頼ありがとうございました!


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