BMW E85 3.0 SMG故障修理 z4

E85 SMGの故障修理です。

症状といたしましては、調子がいいときは良いのですが、突然ギアモニターのチェックランプ点灯→フェイルセーフ

またお客様曰くUターン時に突然バックになり走り出す、、といったかなりデンジャラスな症状のようです。

またフェイルセーフ時はエンジンが止まっているときは始動不可です。

症状から推測すると、機械的な故障と言うより電気的なセンサーの誤った信号の入力もしくはコンピューターの不良のような感じです。

早速ですがテスターにてディフェクトメモリーのチェックをしたいと思います。

セレクターアングルセンサーのメモリーが入っています。

SMG トランスミッション ギアを入れることができないというのは不随のメモリーのようです。

このセレクターアングルセンサーがどのような感じでついているかと言いますと

このようにトランスミッション上部にシフトアングルセンサーと隣り合わせでついています。

配線図を見ると電源、グランドはシフトストロークセンサーとつながっています。

シフトストロークセンサーのメモリーがないのでユニットからの電源はOKと判断ですが念のためセレクターアングルセンサーのカプラー部で電源(グランドも)を確認。良好。

つづいてSMGユニット側でセレクターアングルセンサーの信号電圧を確認すると一応変化はしますがかなり不規則な変化をします。

念のためセンサーからユニット間の配線の確認というかジャンプハーネスにより確認しましたが変化なし。

セレクターアングルセンサー本体の故障と判断し部品注文。

リペアマニュアルには

『まずトランスミッションを脱着。』

とさらっと書いていますが降ろさずにいけそうですので、お客様の負担を減らすため隙間から実施。

交換後試運転→良好

実は僕のところに来る前にディーラーで何度も修理をしたみたいですが治らずだったみたいでとても喜んで頂けました!

M.T.S 代表 水野