E70 X5M にお乗りのお客様より、オートマチックトランスミッションの調子が悪く警告灯が点灯するとの事で修理をご依頼いただきました。
香川県よりありがとうございます。
AT交換が必要との事でお問い合わせを頂きました。
試運転、各部をチェックさせて頂いたところ、消耗品の交換で完治しそうです。
また併せて
・エアコンガスのリフレッシュ(コンプレッサー異音)
・エンジンオイルの交換(オイル上がり防止添加剤も)
・前後バンパー板金修理
をご依頼いただきました。
この年代のN63/S63エンジンはオイル消費が発生している車両が多いですね。。
フロントカバーからのオイル漏れも起きているので、せっかくするならエンジンオーバーホールしたいところです。
コストが大きくかかってきますので、この辺りはタイミングを見て、今回は添加剤にて。
まずはトランスミッションの修理から。各ギア、滑りが酷いです。しばらくすると警告灯点灯。
走行距離は145000キロ。ATFは無交換で良い。と言う言葉を信じてここまで乗られたみたいです。
オイルと言う名称である以上、無交換で良い訳が無いです。
試運転の段階でこうなってると思いました。
新旧オイルシール。
正常はこのくらいの出面です。
こちらのオイルシールも損傷があります。
摘出。
オイルフィルターも交換。
アルミ製のオイルパンは清掃。
組付け後、フラッシング。バンパー修理中の為、バンパーレス。
まだ結構汚れています。
だんだん綺麗に。
新油と変わらないレベルまで。
ATFプロテクターの注入。
オイルシールの保護に。
油量調整。16.5リッター使用しました。
エアコンガスのリフレッシュ。E70、E71のバンパーレスは海外チックな感じがしてとても悪そうです。
エンジンオイルの交換。S63エンジンはA3/B4規格のオイルしか入れません。
オイル上がり添加剤はこちらを使用。遅効性ですのでしばらく走る必要があります。
修理後は変速ショックもタイムラグもなく良い感じです。
踏み込んだ時の加速感がX5Mらしいアグレッシブな走りとなりました。
またアイドリング時に気になった、異音もエアコンガスのリフレッシュで完治。ガス量が規定量の半分ほどしか入っていませんでした。
夏場も効きが悪い時があったようですのでこれが原因で間違いなさそうです。
S63エンジンに使用するエンジンオイルはA3/B4規格のオイルしか入れません。メタルの基準値も幅広いので最近の低燃費オイルを入れて走るのは危険です。
これから日本仕様の車にもGPFが導入されるみたいですが、僕のD3もとあるA3/B4オイルで全然いけてますので、クリアできると思っています。オイルの成分って大事ですね!
目先の数%の低燃費を取るか、エンジンの耐久面を取るかどちらかですが、僕は後者派です。
素敵なお土産まで頂いて幸甚です。
この度はご依頼をありがとうございました!
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