E92 M3にお乗りのお客様より、エンジン不調修理とエアコンガスのリフレッシュをご依頼いただきました。
症状は冷間始動時のハンチングと、走行中にミスファイアの症状が出るとの事です。
冷間時のハンチングは症状の確認が出来ますたが、ミスファイアは確認できず。
S65エンジンは、吸入空気のコントロールと燃料関連の制御が細かいです。ポート噴射なのに、さすがレースエンジンです。
症状からするとある程度思い当たる故障記録が入っているはずなのに、全く入っていないです(*_*;
疑似的にエラーを入れようとしても、入りません。
確認すると、どうもDMEのプログラムが変わって、故障記録が入らなくなっているようです。
なのでテスターの数値と、物理的なテストを行ったところ、
冷間時のハンチングについては、アイドルバルブの清掃とバキュームセンサーの交換を行い症状が改善致しました。
走行中のミスファイアについては、バンク1側全てのエラーのようです。
点検していくとエキマニ出口のラムダセンサー手前で大きな排気漏れが確認できました。
これでは混合気がまともにコントロールできないので、こちらの修理で様子を見て頂くことになりました。
S65エンジン。
走行距離は約7万キロ。
バキュームセンサー(パイプASSY)の交換とアイドルバルブは診断の過程で清掃の実施。
排気漏れ部。
高い部品でもないので、漏れていない側も予防的に同時交換です。
エアコンガスのリフレッシュの実施。
冷間時のエンジン不調についてはもう一つ思い当たる箇所があるのですが、今のところ正常に動いているので一旦スルーしました。
ここ最近、V8エンジンばかり見ているので、僕も欲しくなってきちゃいました。
トルクフルな低回転域から官能的な高回転域まで一気にふけ上がるエンジン。
それに加えて重さを感じさせないBMWのシャシマネージメント。
と、妄想はさておき、作業に掛かります!
この度はご依頼をありがとうございました!
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