いつもご利用をありがとうございます。
BMWのトランスミッション不良のお車で、メカトロニクスの交換のお問い合わせを頂くケースがよくございます。
その中でよく聞かれますのが「メカトロニクスを中古品で交換できますか?」
と言うお問い合わせです。
中古品での交換については以前僕も自分の車でやったことがあるのですが、結論オススメしません(*_*;
修理コストの割にリスクが大きいです。
なので出来れば、症状によってどの部分にトラブルが起きているかを見てピンポイントで修理できると良いです。
今回は愛車のF10 523dをリフレッシュの一環としまして、精密リビルトされたバルブボディへの交換を実施しました。
この車は走行距離も17万キロをこえて、気になるところが何点かございました。
・交差点進入時などの減速、発進の切り替えのタイムラグ(下り坂~上り坂などの切り替え時も)
・加速時のトルクの細さ
・完全冷間時に前に進みにくい時がある
の3点です。
特に警告灯が出る訳では無いですが、気になる物は気になりますので向き合っていきたいと思います。
手前が精密リビルトされたバルブボディ。
今回、症状に対しての変化を見たいので、ソレノイド関係は再利用します。
組み替え。このユニットが故障しているケースって経験上かなり少ないです。
装着前準備。オイルシール関係も交換します。
装着。
リビルトされたバルブボディですが、摩耗が進んでいる場合はオーバーサイズのバルブが組み込まれているので、ボディ側が加工されています。装着後は念のため出口側でフラッシング、洗浄も行います。
このあと試運転で1500キロ走行。
加速時のトルク感、食いつきが全然違います。
ギアの切り替え時のタイムラグも大幅に改善しましたが、もう少し良くなりそうなのでこの辺りは再度処置を考えて行きます。
完全冷間時の安定感も改善しました。
あ、因みにATFについては前回交換後1万キロ未満です。
8HPトランスミッションは細かい制御で大変人気がありますが、その反面、細かいシフトショックやラグが気になるっている方も多いように感じます。
その為でしょうか、トランスミッションのカスタムプログラムも行っている車両も多いように思いますが、この辺りの効果を十分に発揮する為にも、バルブボディのコンディションは大変重要になってきますね。
ATFの交換の必要可否についてもよくお問い合わせを頂きますが、内部の摩耗を減らすには定期交換が吉です(^^♪
また何か進捗がありましたら書いていきたいと思います。